ヤング・ブラッド

デュマの『三銃士』を基にした、ダルタニアンが下宿先の娘とイチャイチャしたり仲間割れを起こしたりしながら王妃救出の任に挑み、ついでに両親の仇まで討ってしまうというお話。演じるジャスティン・チェンバースの悪相もあって主人公のダルタニアンに全く感情移入できなく、見ているのがタルい。アクションもとても眠くって、ロープでぶら下がりながらだの倒れそうなハシゴの上でだのチャンバラの舞台がどんどん派手になるにつれて何故か印象は地味になるという不思議さ。おまけに僕の目にすらスタントバレバレでその点でも興醒め。
主役のジャスティン・チェンバースは前述の通りそこはかとなく不快。王妃役カトリーヌ・ドヌーヴはなんか優遇されすぎでちょっと引っかかる。良かったのは主人公のライバル役ティム・ロスで、物凄く楽しそうに悪行をこなす様が見ていて愉快。