ハイウェイマン

妻を轢き逃げし、その後も車での殺人を繰り返す暴走運転手を追跡し続けている主人公クレイ。彼はそのロード・キラーの次のターゲットとなる女性モリーを利用し、復讐を遂げようとするが……というお話。
上映時間が90分もなく短いので特に退屈することもなくなんとなく見終わってしまったけど、どうにも盛り上がりに欠ける話ではあった。モリーに揺さぶられ、クレイが復讐鬼としての自分のアイデンティティに疑問を抱くってな展開になりそうなんだけどならないまま終わってしまってどうにも不完全燃焼気味。クレイにケガを負わされ人体改造に踏み切ったロード・キラーの姿はいい具合にチープで面白いのだけど、でもアレ、ラストは身体障害者を虐待してるように見えるよ……。
キャストはB級映画にふさわしく概ね地味な中、一人暗い瞳を輝かせている主役のジム・カヴィーゼルが魅力的。ストーリーとは全く無関係にこの人に惚れてしまった。濡れた仔犬系で目元が暗いってのはなかなかツボなので他の出演作も見てみようかな。