スクール・ウォーズ HERO

1970年代、ある荒廃した高校に赴任して来た元ラグビー全日本の型破り熱血体育教師が、特に素行の悪いラグビー部の部員を叩き直し、信頼を得ていく、というお話。
危惧していたほど臭くはなかったし、いかにも昔っぽい一方的すぎる価値観だだ漏れ状態でもなかった。それでもやっぱりベタの上にベタを塗り重ねたような濃すぎるドラマであることに変わりはないのでとても素面では観られず、どうやったら楽しい気分で見られるだろうか、と考えを巡らせるうちに自然に気づいた。そうか、若くてピチピチの(でも泥臭い顔立ちの)男の子達を鑑賞する、という態度で臨めばいいんじゃないか!
と言うわけできちんと鑑賞して来ました。小渕役の内田朝陽(チンピラ顔が役に合いすぎ。生々しすぎ)、荒井役の弓削智久仮面ライダー龍騎の吾郎ちゃん役の人だった!泥臭すぎて気づかなかった)、後藤役の小林且弥の三人は一応キャラが用意してあるおかげでなかなか魅力的。特に小林且弥演じる後藤君の札付きのワルのくせに純情すぎるキャラは王道可愛い子ちゃんで良かった良かった。マネージャー役SAYAKAの甲高い京都弁も意外と可愛い。主演の照英は泣き顔が似合う顔立ちなので役にあってるんじゃないかな。ただ、この人ってなんだかロボっぽいと言うか、顔の筋肉に不随意筋が混じってそうな不自由さがあって、それでいまいち“濃く”なれないのが少し歯がゆかった。