ヴァン・ヘルシング

過去の記憶がないヴァン・ヘルシングは教会に雇われて“悪”の怪物退治をこなしている。今回彼が向かったのはドラキュラ伯爵の城があるトランシルバニア。ドラキュラの仇である一族の生き残りアナ王女と協力しドラキュラ退治に挑むが、敵はなかなか強大で……というお話。
えーと、わりと期待外れ。わざわざモノクロでフランケンシュタイン誕生を描いてる冒頭のシーンや何やでモンスターをいろいろたくさん出したい!って感じは伝わるけれど、それにしても出しすぎではないかな。そのせいでどのキャラの描き方も中途半端になってる気が。。アクションについては結構好きな部類だったけど、ラストバトルがCG同士の対決な上に余裕で勝てそうなムードたっぷりってのはどうかと思う。
そして何より不満なのはラブコメ分の不足。ラストで思いっきり寒い感動シーンを演出してる場合じゃないぞ。倒れた拍子にアナ王女が股でヘルシングの顔を挟んじゃった!ってのは良かったから、終始そういう感じでお願いしたかった。コメディ・リリーフのカールにしても『ハムナプトラ』(→感想)のジョナサンお兄ちゃんに比べると弱いよなあ。ちびっちゃくて足手まといな可愛らしさは認めるが。
キャストについてはヘルシングヒュー・ジャックマンがカッコいいのは当然として、アナ王女役のケイト・ベッキンセールも悪くない。声がオバサン臭いけど。ドラキュラ役リチャード・ロクスバーグは『リーグ・オブ・レジェンド』に引き続き迫力不足。狼男役ウィル・ケンプは美男だが見せ場なし。と言うか、何故もっと執拗にこの人の半裸姿を映さないんだ!渇!カール役デヴィッド・ウェンハムは、顔は可愛いんだけどなあ。存在感があまり無いと言うか。