隣のヒットマン

根性の腐った妻と姑に舅の残した多大な借金まで抱え、鬱屈とした日々を送っている歯科医マシュー・ペリーの隣に越して来たブルース・ウィリスは噂に名高い殺し屋だった!妻にウィリスを売るよう言われたペリー、裏切り者ウィリスを狙うマフィア、夫ペリーを殺したい妻の思惑は絡み合い、思わぬところでロマンスも発生しちゃったりして……というお話。
キャスティングの成功もあって脇役に至るまで生き生きとしているキャラクターはいいのだけど、お話の展開がいまいち。スピーディーな展開ではあるのに何故かもたついてる感じがする。特に終盤の盛り上がらなさは痛い。それと、最終的に誰が幸せになるかという選択は匙加減が巧みで文句ないのだけど、でもこれは幸せになりすぎだろうという気がする。終盤でもマシュー・ペリーにズッコケさせて欲しかった。
キャストは前述の通りみんな良し。マシュー・ペリーの古典的な間抜けっぷりはなかなかチャーミングで好ましい。歯科医助手役のアマンダ・ピートはいささか押しが強すぎる感すらあるルックスがいい方に働いて、女性陣で一番魅力的。ロザンナ・アークエットの悪妻っぷりもいいな。