ナンシー関『天地無用 テレビ消灯時間6』

お馴染みナンシー関のテレビコラム集。文春のシリーズはこれが最後の文庫化。朝日文庫のほうも終わっちゃったし、後は角川のが文庫化したら全部終わりか。寂しいなあ。
今巻の内容は、大食いをスポーツにするな!って言うかテレ東頑張れ!、“魔性の女”役なんかやったせいで今の石田ひかりの怖さが浮き彫りに、走れケイン!とりあえずそれ以外の道が見えないから、水野真紀のコント風演技が2時間ドラマで全開に、「20分で晩ごはん」すげーハラハラする、遂に出て来た「21世紀の裕次郎」はやっぱりトホホ、W杯盛り上がりすぎて怖い、などなど。
感想は基本的に「いつも通り面白い」としか書くことないのだけど、特に一連の大食い番組に関する文章はかなりの思い入れが伺えて面白い。その上で大食いってそもそも何が面白かったのかを冷静に分析してるところも。僕も一時期からテレ東の大食い番組ずっと見てたので共感する部分があるしな。巻末の鼎談はいまいち弾け切れていない印象。