船越百恵『眼球蒐集家』
新米刑事香月七海が左遷された先の「猟奇事件特別研究室」室長・美咲嶺は並外れた変人だった！二人はぎくしゃくしながらもプロファイリングを駆使し、連続目玉くり抜き魔事件の解決を目指すが……というお話。
うわー安っぽい。とりあえず、サイコキラーの正体をプロファイリングで割り出すような話を今書くんなら、何か工夫しないと新鮮味が無さすぎてダメだろう。プロファイリングに説得力を持たせる巧さも必要だろうし。この小説はどっちもダメダメ。ついでにオチも弱い。
そしてキャラ設定は何故か自信満々に京極のバッタモン。室長が榎木津＋京極堂で犬猿の仲の刑事が木場、その上お潤さんまで出て来る始末。榎木津室長に臆面も無く「女の子はやたらとキャーキャー悲鳴を上げる傾向があるが、僕としては（略」なんてセリフを言わせてるところから見て“確信犯”なんだろうけど、一体どういうつもりなんだろう。引用と言うより冒涜と言ったほうがいいレベルだろうに。
この小説についてはもっと重大なパクリも指摘されてるみたいですが*1、まあどうでもいいか。たぶんシリーズ化するんだろうけど続編は読まないな。
