クライム・アンド・パニッシュメント

両親が揉めて母親が出て行った家庭。その娘の主人公は飲んだくれの義父にひどい仕打ちを受け、彼を殺してしまう。ところが、警察に捕まったのは第一発見者となった母親だった。心乱れる主人公は自分をストーキングしていた根暗男との交流に安らぎを見出していくが……というお話。
ドストエフスキー罪と罰』(読んだはずだが内容うろ覚え)のアメリカ郊外版っていう試みなんだそうだけど、これがどうにもさっぱり。根暗男の信念を主人公が共有するようになっていって……という展開は終盤急ぎ足で語られるだけで説明不足だし、そもそもこの二人の関係にちっともドラマチックなものが見えない。それに、せっかく主人公がいわゆる学園勝ち組女子で彼氏がアメフト部員だったりするんだから、学園モノっぽい描写がもう少し欲しかったな。
根暗男役のヴィンセント・カーシーザーは確かに美少年だけど、色白で線の細いタイプなので全然興味が引かれず。と言うわけで、キャストについては特に何もなし。