ドリーマーズ

留学でパリに来たアメリカ人の若者主人公はいろいろとススんでる奔放な双子姉弟と出会う。彼等はすぐに意気投合し、同じアパートに住み、映画やら音楽に関して意見を交わしたりエロエロなコミュニケーションを取ったりしながら過ごしてゆく、というお話。
楽しい時間はいつまでも続かないんだよ、という話に当然なるもんだと思ってたらそんな感じでもなくて、なんなんだこのオチの付け方は。主人公だけがラストでやっと“大人”になった、ってことならそのきっかけが唐突すぎるしなあ。映画と性に満ちた三人の同居生活はムカつくくらい楽しそうで、でもヒリヒリ感のある描き方をされていて悪くない。しかし弟の心情が何だかよくわからないせいでいまいち乗れず。無邪気なまま鋭くなったみたいな性描写と映画ネタの妙な挟み方はわりと好き。
キャストは、主役の失敗したディカプリオみたいな顔のマイケル・ピット君にはあまり興味を抱けなかったのだけど、双子姉弟についてはいい感じ。二人ともいかにも自意識過剰で奔放な若者に見える。ただ、姉役エヴァ・グリーンの巨大な乳輪にはちょっと引いたけど。