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反乱軍のリーダーだった父を殺されたことから朝廷を恨んでいるチャン・ツィイー。役人金城武は同僚アンディ・ラウと協力し、彼女に取り入って情報を聞き出そうとするが、次第に本当に彼女に惹かれていってしまい……というお話。
ヒロインがすごい。盲目で親無しでその上チャン・ツィイーだもんな。おまけに命を助けたら勝手に惚れてくれるし男装した上にロリ声でお花貰って喜ぶんだぞ。さらにしつこく繰り返される「目が見えずロクな武器もないのに必死で多数の追手と戦うチャン・ツィイー、そこへ金城が助けに!」という展開。あざとい!あざとすぎる!と思ってたら、それにも意味があったと終盤の展開でわかって一応納得。
いやでも終盤の三角関係がもつれる展開の退屈さと言ったらないぞ。もっと気入れて描写してほしかった。前半の不自然なくらい猛スピードで恋に落ちる二人、はベタでも一応魅力的な展開に見えるからいいのだけど。
『HERO』(→感想 )から引き続き「確かに絵としては綺麗かもしれないけど人間の挙動としてアホすぎ」路線なアクションは結構面白い。だからラストの決闘シーンももっと派手にしてくれたら良かったのに。キャストは皆さん結構な大根っぷりなんだけど、やはりチャン・ツィイーは魅力的。アンディ・ラウは“地味に強い脇キャラ”に見える。あと、遊郭の女将役の女優さんが全体的になんとなく松浦亜弥っぽかった。