ヴィドック

今日見た映画は両方ともタイトルが似てる上に主人公の名前ですよ。そんなことはいいとして、こちらはフランスを舞台にした探偵小説風映画!冒頭でいきなり死んでしまう名探偵ヴィドック(オヤジ)の伝記作家が彼の死の謎をヴィドック本人登場の過去シーンを交えながら探るお話。
ええと、とりあえず一言。「変なのー!」『クリムゾン・リバー2』(→感想)並みの安っぽいアクションシーンと妙に徹底した美意識の画面構成が普通に同居している違和感。映像のほうは確かに面白い部分があって、「明」と「暗」とか「小」と「大」を無理矢理一つの画面に収めるセンスは評価してもいいんだけど、何にしろストーリーがズタボロ。意外な真相なんて一個もないよ!真犯人の出し方にしても行き当たりばったりだし。ミステリ読みとしては不満でいっぱいです。正直全くついてけなかった。
キャストも一人として魅力的なのがいない。強いて言えばヴィドックジェラール・ドパルデューの無理しすぎ感と伝記作家役のギョーム・カネの中途半端に顔立ち整ってる感が良かったかな。