ワンダフルライフ

舞台は死んだばかりの人々が集まる場所。彼等はここで自分の人生で一番大切な思い出を選び、それを映像で再現してもらったものを見ながら天国へ旅立つことになる。でも、そこで働いてる人達にも彼等なりの屈託があって……というお話。
天国の本屋』並みに強引でちょっとオエッてなくらいのファンタジー設定の元で、でも偽ドキュメンタリーみたいな映画が展開し、終盤ではメタ映画みたいな趣向まで、という違和感に詩情を嗅ぎ取れってことなんだろうなあ、でもあんまり楽しめないなあ。と思っていたものの、見終わってみると湿っぽさの含ませ方が優しくて、けっこう好きな感じだった。手渡されたビニール袋を開いてみると……の所なんてちょっとグッときたくらい。素人を多数含む出演者、特に高齢の方々の演技(?)の、時に生っぽすぎるほどの自然さは見物。
しかしこの映画の伊勢谷友介(役名も同じ)は可愛い。今まで全然いい印象なかったのに、使いようによっては萌えられる、といういい例じゃないか。ラストはちょっと川嶋×伊勢谷っぽくてときめいた。ああ。