トスカーナの休日

作家フランシスは離婚した辛さを吹っ切るためイタリアのトスカーナに旅行に出、そこで衝動的に古い家を買ってしまう。家の改装に手間取りながら彼女は現地で新しい人間関係を築いていく……というお話。何だかあからさまに年増女性の願望充足ドラマ&イタリア観光案内って感じだなあ、と思ってたら後半ちょっと意外な展開に。ラストの「夢が叶ったじゃないか」に持って行きたいのはわかるんだけどこれはストーリーがゴチャゴチャしすぎでしょう。もっと王道なロマンチック路線でも良かったのでは。でも、ラストに起こる二つの「変化」のシーンがとっても綺麗だからいいか。
主演のダイアン・レインは別に感心する所は無いもののいかにも感情移入しやすそうでいい。不動産屋の社員役のヴィンセント・リオッタって人の温厚な雰囲気も魅力的。と言うか、出てくるイタリア男がみんな魅力的でいいなあ。「イタリア男の言葉は信じるな」ってイメージがついてしまったけど。あと、イタリアの風景もそこそこ綺麗なのが見られて良かった。