ボイス

呪いの携帯番号っつーものがあって、その番号を受け継いだ人の元には変な電話がかかってきて死ぬ!というお話。これはやっぱりジャパニーズ・ホラーを意識してるんだろうなあ、とかそんなことはどうでもよくて、恐怖の対象となるモノの得体の知れなさが早々に消えてしまうのでホラー映画としては上手くないですね。あと、状況説明がかなり下手な印象を受けた。いつ回想シーンに入ったの?とか、どこまでが夢オチだったの?とかそんなんばっかり。
面白かったのは終盤のバカミス的展開。死体の隠し場所とその見つかり方はかなり笑えます。このへんはわりと細かく伏線が張ってあって、ちょっとだけ本格ミステリ的な味わいがあると言えなくもないような……。気のせいかな。しかしあの「殺害に至るまで」の回想シーンはいくらなんでも長すぎ。本筋が完全に吹っ飛んでしまってるじゃないか。そんなのよりヨンジュ(幽霊にとり憑かれた女の子)がその後どうしたのかを描いてくれよー。
ホラー映画なのでキャストはみんな目剥いたり顔を引き攣らせたり大忙しなのですが、その中では女子高生ジニ役のチェ・ジヨンが可愛かったかも。ちゃんとサイコさんにも見えたし。ヨンジュ役のウン・ソウはわざとらしく剥いた白目よりも歩き方が気色悪くて良かったんじゃないかと思う。