遠い空の向こうに

これまたいい話。炭鉱での採掘しか仕事がない田舎の町に住むホーマー少年は星空を流れてゆくスプートニクの姿を見て、突如ロケット作りに目覚めた!幼馴染の二人を誘い、クラスの除け者クエンティン君(赤毛でメガネでそばかすでえらいかわいい)も仲間に引き入れ、ロケットボーイズを結成。失敗を繰り返し、炭鉱命!な父との対立も繰り返しつつ、遂には……というお話。実話に基づいてるとかはこの際どうでもよく、若者達がひたむきに夢に向かって前進する様を描いて嫌味でなく、感動的なストーリーになっているのが素晴らしい。父と息子の関係ドラマも上手い具合に取り入れてあって、これがまた泣き要素。最後の打ち上げシーンはとっても綺麗。人々がみんな空の一点を見上げてるっていう図も綺麗だなあ。
という感じで、文句つけるとしたらホーマーがスプートニクを見るシーンがあまり綺麗でなく、いまいち説得力に欠けるってのくらいかなあ。あ、あと病床の先生の所からもロケットの軌跡が見えるってのはどうかと。あそこでちょびっと醒めました。キャストでは頑なな父親役のクリス・クーパーがとにかくいい!ラストの表情なんて“まさにそれ”というものではないか。佐藤友哉キャラ(鏡創士とか)的な雰囲気を持った主演のジェイク・ギレンホールも、この映画では概ねひたむきな若者に見えてナイス。で、前述の通り萌えたのはクエンティンを演じたクリス・オーウェン!どっかで見たことある顔だと思ったら『アメリカン・パイ』シリーズのシャーマン役の人でした。かーわいいなー。