西風隆介『神の系譜 特別篇 竜の秘密』

うわははは。尋常じゃなく微笑ましい神の系譜シリーズ公式解読本。お馴染み土門くんと姫がシリーズの謎についてくっちゃべってるだけの本です。いやしかしこんな本を出す程にこのシリーズには固定ファンがついているのだろうか。どうもそうは思えないのだが。でも2ちゃんねるのスレッド(作者も見ていることが今作で判明)も順調に伸びてるみたいだしなあ。それなりにいるのかも、ファン。つーか僕もそうだしな。
内容は前述の通り微笑ましすぎるくだらなさ。主人公マサトのセリフの少なさについて実証していたり(なんと!『幽霊の国』での彼のセリフはたった一個しかないのだった。そこまでとは……)、姫が選ぶ土門君のギャグベスト3とかいう体中の関節が一気に脱臼するような微笑ましい企画が盛りだくさん。登場キャラ相関図は普通に便利。まあ僕は例によって土門くんの弟の登場楽しみー、とか、植井刑事はヲタ系の人なのか、きゃあ。とか、そういう観点から読みました。それにしてもこの作者のセンスってキャラ造形とかの点で明らかに20年くらい古いのだけど、その古さがほとんど全部微笑ましさとして表れているというのはちょっとすごい。作者の人徳か。