オーシャン・オブ・ファイヤー

数々の長距離レースで優勝してきた主人公とその馬ヒダルゴはちょっと嫌なことがあってしばらくレースに出てなかったんだけど、仲間達の期待に応えて一念発起、復帰してアラビアで行われる過酷な大レースに参加。さあ頑張るぞ!というお話。でも途中レースとは全然関係なくアクションしてたりしてかなりの脱線が見られたり。感想としては、「緩急」の「緩」の割合が大きすぎる感じで、盛り上がる所は盛り上がるんだけどそれ以外の部分がかなり退屈。やたらスケールでかいわりにワクワクできないんだよなあ。とりあえず、馬が速駆けしてるシーンがやたら少ないのは問題だろう。主人公の出自(カウボーイと先住民との間の子)も結局何のための設定だったのかよくわからないし。あと、イスラム教と言うかアラビア文化の扱いはあんなことでいいんだろうか。すごくお気楽な感じがしたけど。
主演のヴィゴ・モーテンセンは『ロード・オブ・ザ・リング』を見てない僕には有り難味がわからず。わりと寡黙なタイプに見えたので前半の荒くれ者っぽい振る舞いには違和感を感じたなあ。まあ、総じてこの映画の中の彼は別段魅力的には見えなかったです。族長役のオマー・シャリフはかっこよかったけどこれも役に合ってるかと言えば微妙。僕の気に入ったキャラは王子だな。“主人公のライバル”というポジションがそれほど生かされていなかったのは不満だが。