クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦

クレヨンしんちゃん映画は順々に潰していく予定。今作は野原一家が戦国時代にタイムスリップしてまたバカをやる……のではなくて、普通の、王道な時代劇でした。合戦シーンはなかなかに迫力があって、自分はアニメ映画を見ているんだってことをときたま忘れてしまいそうな勢い。姫と家臣の色恋沙汰の描き方もベタながら堂に入ったものでうまーい!泣けるー!ってなもんです。ラストシーンとか。と言うか、これはもはやクレヨンしんちゃんでやる必要ないのでは?とも思いつつ、野原しんのすけとその一家というキャラクターは今までの下積みもあってなかなか使い勝手のいいものなんでしょうな。そりゃしょうがないか。
巧くまとまりすぎててあまり云々する気が起こらないのですが、確実に良い映画なので世評の高さにも納得です。良くも悪くも子供向け映画的に都合のいい「死」の描き方あたりに微妙に屈託を感じなくもないのですが(泣けたけど)、さすがにこれにケチをつけてしまっては自分、天邪鬼以外の何者でもないな……という気がするので何も言いません。大好きとは言えないまでもまあ好きな映画ではあるので。