シューティング・フィッシュ

口は上手いが失読症のディランと内気なパソコンオタクのジェズ、この二人の孤児院出身の詐欺師は子供の頃から夢だった豪邸を買う夢をついに叶えられそうになるが、そこに思わぬ邪魔が……というお話。詐欺師の話なんだからもっと一発逆転、してやったり!ムフフ、みたいな痛快さが欲しかったところだなあ。あまり盛り上がりの無い展開にカタルシスのないオチでは物足りない。と言うか、あんな「豪邸」であんたらは満足なのかと。>ディランとジェズ
ギャグが概ね滑ってるのも痛い。キャラモノとしてもディランのポジションが落ち着かなくてあんまり気持ち良くないし、ジェズ役にスチュアート・タウンゼントってミスキャストな気がするし。まあ、全体に漂う微笑ましいムード、弱き者が頑張る様を見て楽しめってことなんだろうし、そういうものならそういうものとして鑑賞するにやぶさかではない。あんまり僕の趣味じゃなかったが。