クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード

おおお面白い!いや今テレビでやってたのなんとなく見てたんですけど、かなり引き込まれてしまった。クレヨンしんちゃんの映画シリーズはほとんど見たことないのだけど、今作は『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(→感想)みたいに(悪く言えば)うっとうしいテーマ性が無いぶん随分スマートになってて、ちょっと感心した。アクションシーンはちゃんと画面に迫力があるし、ギャグもわりかしクレバーだったような気がするし。焼肉という食事に普通の家族の幸せみたいなものを象徴させようとするだなんていつもなら嫌らしく感じてしまうところなのに、何となく納得させられてしまったよ。
何より、キャラモノ好きとしては、本筋の位置からすると心底どうでもいいポジションにいるキャラまでちゃんと立っている所を褒めたい。僕はあのヒッチハイクに引っかかったゲイのお兄さん(という解釈でいいのだろうか)に惚れた。かっこいい!真殿光昭良い仕事をするじゃないか。矢島晶子藤原啓治も物凄く良い演技をしていたし、声優陣も頑張ってるなあ。いかにも「映画が終わりますよー」という感じのエンディングも好きだ。いやあ、もっとクレヨンしんちゃん映画を見るべきかな。