ルール3

『ルール』『ルール2』とは縁もゆかりもないでっち上げ続編。しかもビデオスルー。字幕に無理矢理「ルール」「都市伝説」という言葉を入れて申し訳程度に体裁を整えているのが泣かせる。お話は、「持てないガリ勉少年の元に願い事を三つ叶えてくれる謎のアイテム(牛の陰茎)が届く。彼はその能力を利用して憧れの美少女と急接近していくが、時を同じくして彼の周りでは謎の連続殺人が発生し……」というもの。おお、あらすじだけ聞くと面白そうじゃないか。最近のちょっと捻った本格ミステリにありそうな筋立てだ。が、実際見てみると、学園ドラマ部分はともかく、近年稀に見るいい加減な検死&取調べ描写に彩られた連続殺人パートはお前、それは本気でやってるのか?というレベルで、全てにおいてこけおどしでしかない感じ。案の定オチも脱力物で、それに伴う主人公と犯人の最終対決のくだらなさには少し呆然。うーん、たまらんなあ。
とは言え、僕はこの映画に関しては十分満足していて、何故かと言うと前述のあらすじにおける学園ドラマ部分がかなりの強さで僕のツボを突いているから。彼女を守ろうとする健気なガリ勉君に僕は萌えました。だから全然文句は無いのだなあ。まあ、「首だけ出して埋めてそこにボウリングの玉を転がして殺す」とかいうわりと面白い殺し方のアイデアが殺されいるのには若干勿体無さを感じないでもないが。