N.Y.式ハッピー・セラピー

アダム・サンドラー演じる怒りを溜め込むタイプの優柔不断な主人公が、わけあって付き合うことになったジャック・ニコルソン演じる異常な精神科医に振り回されながら、その付き合いを通じて自分に正直になれるようになりました、みたいな話。ラストはみんなで歌いながら手をつないでグルグル回って終わったりするとてもハッピーな映画。よく考えたらこの映画で描かれている出来事ってかなりの茶番劇なわけだが、そのへんを何となく誤魔化してくれるハッピー感が良い。他愛ないしベタすぎてちょっと退屈な部分もあるけど、押さえるべき所は押さえてるんで、気持ちよく見ることが出来る。地元ネタは全然わからなくて損した気分だけど。市長とか出されてもなあ。どう反応しろと言うんだ。
アダム・サンドラーはかすかに喘いだり、変な方向に声を張り上げたりして、セリフ回しにバリエーションが豊富な感じ。ジャック・ニコルソンジャック・ニコルソンで「変な顔」のバリエーションが豊富。これにも感心。あと、ジョン・タトゥーロってヴァンサン・カッセルに似てる?どうでもいいか。とりあえず、アダム・サンドラー映画をもう少し見てもいいか、という気分になった。