おお、僕の大好きな海外学園物じゃないか! と思ったらそれっぽい要素があるのは最初だけだった。がっかり。でも、主人公役のソーラ・バーチとモテ男役のデズモンド・ハリントン、メガネ君役のなんとかっていう俳優の3人は、出てくるだけでどういう意味のキャラかわかる実に学園物っぽい雰囲気を醸し出していて良い。これ普通の学園物にしてほしかったなあ。いやね、話は穴の中に閉じ込められた学生4人のうち1人だけ生還、一体穴の中で何が?食い違う証言……ってな感じの密室心理劇にサスペンスの要素をを加えたようなもので、サスペンスとしてのオチはわりと据わりのいいものだったりするのだけど、据わりが良すぎてつまらないんだよなあ。それにあのオチに持っていくならこんなややこしい話の進行させる意味が無いような気がするし。つまり、捻りがあるように見えて実はかなりわかりやすい話だったという腰砕け感があるのだな。
ラストで必要以上に恐怖感を感じさせようとしていないのはすっきりしていいかも。しかし密室でだんだん錯乱していく学生達……ってあたりにはもっと迫力があったほうが良かったかもな。バカ学生っぽさは十分に出てたが。