ゴシカ

ダークキャッスル・エンターテインメントの4作目。やはり微妙だった。のべつ幕なしに出てくるショック演出はある程度成功していると思うけど、それが謎解き要素と上手く噛み合わず(と言うか概ねただのハッタリで)、非常に虚しい感じがしてしまう。この映画はもっと安っぽいホラーに徹したほうがよかったんじゃないだろうか。ギャラが高そうな俳優の“熱演”とか変にシリアスな謎解き要素が邪魔になってる気がするもんで。幽霊の「目的」がわかってからの展開が怖くないばかりかとても白けさせるものであるのも、無理にシリアスさを押し通した結果でしょう。つまらなさの中に微笑ましさがないのが今までのダークキャッスル作品に比べて痛いところだ。
俳優陣はみんな空回りか役者不足という感じ。「意外な犯人」役の俳優の迫力の無さは特にひどかったなあ。ロバート・ダウニー・Jr.も出てるのだけど全く見せ場のない役で、実に勿体無い。あ、ペネロペ・クルスに関しては良かったような。でもこの人ってこんな顔だっけか。