ラットレース

鼠を競わせる話かと思ってたら違った。タイトルは「死にもの狂いの競争」を表す慣用句だそうで。えー、庶民どもがラスベガスからニューメキシコの小都市の駅のロッカーに入れてある大金を目指して競争し、金持ちは誰が勝つか賭ける、という筋のコメディ。始まり方がお寒い感じだったから心配してたのだけど、各走者の前に立ちはだかる障害のバカバカしさがシュールな領域にまで達するシーンがいくつかあって、あれれ、そんなに悪くないコメディじゃないか、と思ってたらあのオチだ。「いい話」にしてどうする!これで全部台無し。
ちなみに僕がこれを見たのはやおい的においしいと聞いたからなのだけど、別にちっとも萌えなかったぞ(たぶんあの兄弟がポイントなのだろうけど)。でも、登場人物のキャラが全員かなり濃そうなわりに何故か前面に出てこない所がこの映画がひどい失敗作にはなっていない所以だと思うので、キャラ立てについては文句はない。一応。