ラブ・アクチュアリー

いいねえ。登場人物がみーんなかわいらしくて。このかわいらしいってのは「微笑ましい」に近いニュアンスのかわいらしさ。一応憎まれ役っぽいポジションのキャラもいるんだけど、一人として「こいつ邪魔だな」とは思わなかった。群像劇風ロマコメとしては理想的なキャラ造形ですな。でも最後はもっと「大・団・円!」みたいな感じだと良かったのに。こういうのは無理矢理にでもみんなハッピーにしてくんなきゃね。少なくともあの夫婦の問題は解決しておくべきだったかと。
仏頂面とモゴモゴ喋りがチャーミングなアラン・リックマン、及び「初恋の先生」的雰囲気がたまらない、寒い演技してても魅力的なコリン・ファース、及びキュートジジイ(色気だだ漏れ)ビル・ナイを見てるだけで僕は幸せなのだけど、他の役者も良いな。女性陣ではエマ・トンプソンが陽気に振舞ってるけど寂しい妻という役にとても合ってますねー。特に泣き演技は素晴らしかった。キーラ・ナイトレイも綺麗。そして何より目立ってたのは、終盤で全てをさらっていく義息役の少年の可愛らしさ!僕は泣かされてしまった。全然泣くような映画じゃないのに……。しかし湿っぽいシーンの後に必ず萎え萎えシーンを続けてるのは凄いな。場内のすすり泣きがいちいちピタッと止まってた。
と言うわけで、他愛ない(と言ってもかなり手が込んでるが)ロマコメが大好きな僕としてはかなり満足。