ミスティック・リバー

むーん。なんか嫌な感じ。ショーン・ペンティム・ロビンスも嫌な感じ。ケヴィン・ベーコンの役のみ「普通の人」なので許す。まあある程度意図的なんだろうけど。しかしジミーがあの妻の言葉で許されるのに納得できる人はそうはいないと思うが。それにラストであの家族を除く全員がスッキリしてる(ように見える)のも不愉快だな。
そもそも冒頭のデイヴが誘拐・監禁されるエピソードの描き方におぞましさが欠けてるんで説得力が生まれないんだよなー。登場人物がなんでもかんでも大したことない過去のせいにするダメな人達に見えちゃうじゃないか。例えば、デイヴがとっても悪い意味で「大きい子供」にしか見えないことに対する言い訳付けはもっと欲しかったところだな。そのせいで悲哀感ってものが全く発生しないのだから。サスペンス映画としては途中のったらくったらしてるけど真犯人のバレバレっぷりが逆に面白かった。ミステリー要素のおかげでキャラが立ったブレンダンは唯一感情移入できたキャラ。
あー、にしても萌えを期待して行ったのに、全然だった……。