呪怨(ビデオ版)

怖がる体勢を万全に整えた上で見たのだけど、それほど怖くなかった。と言うか、万全に整えすぎたことが問題だったんだと思われる。期待しすぎってたち悪いなあ。
もう何がなんだかわからないくらい呪われちゃってる一軒の家に関係する人達が次々に恐ろしい目に会うエピソードをまとめたオムニバス形式のいわゆるVシネ。例の白塗りの子供(俊雄)とか這う女(伽椰子)とかの怪異そのものが出てくるまではかなり怖い。しかしいざ出てくるとご多分に漏れずあんまり怖くなくなってしまうのだった。だからじらしてじらして緊張感を与えた上で最後にちょこっと出るだけ、な「由紀」が6つのエピソード中で一番怖かったかな。アゴを引きちぎられた女が振り向くとことかはほとんどギャグだった。
ストーリーとか設定とかが辻褄合ってなさそうなのは別にどうでもいいから、もっと決定的に恐ろしい画面を見せてほしかったなあ、と。この映画にはそれのみが求められてると思うので。あー、にしても邦画ホラーがいろいろ見たくなってしまった。とりあえず呪怨2を見よう。