愛しのローズマリー

父親の最期の言葉のせいで女性を外見でしか見れなくなっている男が、催眠術をかけられて女性の“心の美”が外見として見えるようになってしまったことから始まるラブコメ
外見は醜くても内面が美しい人と外見は美しいけど内面は醜い人のどちらかしか出てこないというかなり一方的な、ある意味作った人の捻じ曲がった心が表れているかのようなちょっと思想的にバランスがおかしい映画ではあるものの、最終的にちゃーんとロマコメとして着地させてるので問題なし。主人公が今まで美女に見えていた肥満体型の恋人の本当の姿を初めて見たときに言うセリフがたぶんロマコメとしてのテーマを象徴するもので、とてもロマンチック。
ファレリー兄弟の映画は他に『メリーに首ったけ』しか見てないのだけど、あっちと比較すると画期的に下ネタが少ない。こっちのほうがロマンチックさが直球という感じがあるな。僕は『メリーに首ったけ』のロマンチックさのほうが好きだけど。