シービスケット

競馬のお話。試写行って来ました。試写会なんて初めてで興奮してしまった。
内容は、まあ普通ですな。かなり王道な娯楽映画っぽい感じ。わかりやすく“悪役”がいたりしてやたらと一方的なあたりは楽しみながらもちょっとどうかなあ、と思ってしまうのだけど、途中から騎手役のトビー・マグワイア(お目当て)が自らの持ち味を生かして体中に“可哀相オーラ”を纏い出すとそんなこと言ってられなくなる。まさに「傷を舐めあう」関係になるトビーとシービスケット(馬)の図は見てて切ないなあ(でも眼福)。そしてこれがラストの泣かせに繋がるんだからトビーあっての映画と言えるんじゃないかね。知らないけど。
と言うわけで、赤毛だったりぷっくりしてなかったりでいつもとキャラが違いそうなトビーにちょっと不安なトビーファンにも安心してお勧め。あの唾を飲み込みながら喋ってるみたいなモゴモゴ喋りも、口の端だけで笑ったり意味もなく目を細めてみたりする不自然で気持ち悪い表情も健在!やはりこの人が持ってる雰囲気は唯一無比の宝物ですなあ。
不満は冒頭の三人と一匹が出会うまでの話。ここは退屈。必要最低限のことだけ押さえました、って感じの描写で全く味気ないんだよなあ。もうちょっとなんとかならんかったのかね。