中西智明『消失!』(背景色でのネタバレ含)

「作者が消失!」っていうネタを200回くらい聞いた気がする一部での有名作。これはまず装丁に問題があると思うなー。作中でかなり重要なネタを表紙で思いっきりばらしちゃうってのはどうよ。しかも懐かしい3D立体視画像で。思わず立体視しちゃうじゃないか。
中身は結構面白い。ミッシング・リンクテーマの扱いが良くて、これはなかなか新鮮だった。このために被害者がである必要があったのだねえ。でも最後のどんでん返しはいらない気が。これのせいでなんだかゴチャゴチャした印象になっちゃってるんじゃないかね。それともこれはもしかしてシリーズもの探偵へのアンチテーゼだったりするんだろうか。だとしたら面白いけど。
それにしても作者が言うところの「マンガチックなサブトリック」。これ、昔僕が思いついたやつと同じなんですけど。みんな考えることは同じなのだね。