西澤保彦『スコッチ・ゲーム』

安槻市シリーズ第三弾も読了。ああ、これでいつ『依存』を読むことになっても大丈夫。
今回はタカチがずっと引きずってた高校時代の事件を解決しちゃおう!ってお話ですな。しっかしこのシリーズ、メインのキャラクター達に肝心なところで優しい、っつーよりは甘いと言うか、そんな印象が拭えないなあ。もうちょっとわかりやすくひどい目にあってもいいと思うんだけどね。過去の傷がうんちゃらみたいなのばっかりじゃなくさ。
そしてこのお話。犯人まだ教えてくんないの?まだ?まだ??ってな感じで引っ張るのが上手だったわりには肝心の犯人判明の場面で全然驚けない。すっきりしない。むみゃー。しかも名前勘違いネタはややこしいわりにあまり必然性が感じられないと言うか全体から浮いてるような気が。
なんだかなあ。結論としてこのシリーズあんまり好きじゃないかも。でも『依存』は読むけど。