2006-02-17から1日間の記事一覧

ローレン・ケリー『連れていって、どこかへ』

作者ローレン・ケリーは覆面作家。その正体は訳者あとがきをチラッと見るだけでわかります。わかったところで興味を引かれて読んでみました。お話はトラウマ持ち情緒不安定女のサスペンス風味な自分探し。主人公の不安定さに同調する妙なテンションの語り口…

今野敏『隠蔽捜査』

これは熱い。連続殺人事件から浮上した不祥事の対応に追われる警察庁の中、一人ゆるぎない姿勢で真に正しい選択を訴える主人公がもう眩しいったら。この主人公、キャリアの官僚で相当なエリート意識を持っていて、最初嫌な奴っぽいんだが、周りが頼りなくフ…