ウォーク・ザ・ライン/君につづく道

眠い目を擦って観に行ったら面白くてパッチリ目が覚めた。それくらいよくできた映画でした。僕はこのジョニー・キャッシュという人について何一つ知らないんだが、「ナイーヴと阿呆は紙一重」みたいなダメ男をホアキン・フェニックスがかなりの説得力をもって演じていて、そのダメ男に辛抱強く最後まで付き合ったヒロインとのハッピーエンドへと向かうストーリーラインも納得できる。あとは、とにかく音楽。ステージのシーンはどこを取っても興奮に満ちていて最高。特に刑務所ライヴのくだりは泣けた。
主演のホアキンは前述の通りの名演。ヒロインはリース・ウィザースプーンで、二人とも歌がすごく達者。それだけでもうナイスキャスティングという感じ。ホアキン父の役が何故かロバート・パトリックで、出番は少ないながら印象に残った。厳しさの向こうに愛が透けて見えるような表情が良い。