プルーフ・オブ・マイ・ライフ

天才数学者だった父がガイキチとして死に、精神が不安定の極みにある主人公のその不安定さをそのまんま表したような、時制やら何やの錯綜した前半部は結構期待できそうで、ヒステリックにわめき立てるグウィネス・パルトロウの演技もいい感じ、だったんだが……。最終的にその精神の問題が死ぬほどくだらない色恋沙汰をきっかけに解決して呆然。
そもそも終盤明かされる真相からすると、主人公が件の証明を自分の成したものだとギャーギャー主張するってのは心理的におかしくないかなあ。主人公の姉を嫌な人とする描き方も一方的すぎるし、いろいろ変なの。グウィネスのヒステリックな演技が好き、という奇特な人だけが観ればよし。グウィネスの相手役ジェイク・ギレンホール*1にはドラムを叩くサービスシーンあり。彼のファンとしては役柄がつまんなすぎたけれど。

*1:設定上このカップルの年齢差は1歳。そんな!