ショーン・オブ・ザ・デッド

ゾンビものパロディ映画。ゾンビが街に溢れようとなかなか侵されないダメ日常の強固さに微笑ませていただいたけど、まだまだ足りない。このネタならもっと面白くなるんじゃないかなあ。「あの人が死ぬ場面はギャグにしたのに、この人のはしないんだ……」という、そのへんの分かれ目の基準がはっきりしなくて、微妙に心地悪い。クイーンの曲に合わせてゾンビをタコ殴りにするシーンとか、ゾンビに投げつけるレコードを選別するシーンなんかは笑えた。
主演兼脚本のサイモン・ペッグは丸顔がキュートでなかなか良い。ちょっとストーリーの中で優遇されすぎな気がするけど。その親友役のニック・フロストはいまいち。この人がチャーミングでないと成立しない話なのに。オーラを完全に消し去ってどうでもいい役で出てるビル・ナイは最高。