ポビーとディンガン

妹のために健気に頑張るアシュモル君の、自転車を漕ぐ姿がすごく綺麗に撮られていて好き。どんなに不安そうな顔をしててもその姿には希望が満ちていて、この監督お得意の「負け犬の町」の精神的復興みたいなテーマにもぴったり。ただ、そういうテーマも扱うなら、何故原作のあのラストをバッサリ切り捨てたのか謎。この一件を通じて町が変わった、というところを見せなくてもいんだろうか。原作未読の人の感想が聞いてみたいな。
アシュモル役のクリスチャン・バイヤーズ君はクシャッと潰れたような顔が可愛くなくて可愛い。妹ケリーアン役のサファイア・ボイスも可愛いけどかなりの出っ歯。そして両親役の俳優は、それぞれもう一段階くらい顔面偏差値の低い人で良かったんじゃないかと思いました。特にお母さんは美人すぎ。