ハーラン・コーベン『ノー・セカンドチャンス』

普通のサスペンスでした。読んでるこちらが退屈しかかるちょうどその頃合に意外な展開が用意されているあたり、巧いとは思うのだけど……やはり普通だったという感想しか浮かばない。作者はもうちょっと主人公を虐めてもいいのではないかと思われました。あんまりヒドい目に遭って可哀想という感じがしないよ。
唯一印象に残ったのは、スポットライトが当たらなくなって性格が歪んだ元子役スターで現殺し屋のリディアというキャラクター。彼女が暴れまくり殺りまくると楽しかったかもしれない。