NOTHING

ヴィンチェンゾ・ナタリの新作はなんと「ダメ友情もの」でした。かなりユルユルで志低そうな作りで、笑わせたいのかヒリヒリさせたいのかわからんシーンが連発する有り様にこりゃあダメかも、と思ったものの、結末のつけ方ですべてが許せてしまった。能力以上のことに挑戦して討死に、という風にしか見えなかった『CUBE』『カンパニー・マン』よりずっといいんじゃないかな。分相応な題材ゆえの微笑ましさがあると言うか。
というわけで、今後またダメ人間映画を撮るというのなら観てもいい。ついでに言っておくと、えー、こちらは本年度やおい向き映画裏ベスト候補として上がりそうな映画ですので、腐女子諸姉は必見。頬緩むよー。