J・K・ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』

気が向いたので読んでみました。魔法学校というこれ以上ないくらいワクワクする設定をロクに活かさず、ガキどもの下品な小競り合いばっかり描写してくれて食傷すること仕切り。エピソードの並べ方もなってなくて、ラストで急に盛り上げようとしてもそれは無理というものですぜ、と思った。いや全く、キャラクターに萌えるどころではないつまらなさ。
とは言え、さすがベストセラー。ツッコミ入れながら読むとすごく楽しい!噂には聞いていたがここまで階級社会全肯定なムード溢れる話だとは思わなかった。魔法使いじゃない者、という意味で使われる“マグル”という言葉が露骨に差別語のニュアンスを含んでいて笑える。他にも魔法界の球技クィディッチのルール(「シーカーがスニッチを捕ると150点」って!)や寮対抗点取り大会の結末などなど、笑い所はたくさん。
何故か家にあるので、おそらく3巻までは読みます。そのうち。