恋愛小説家

ジャック・ニコルソン演じる主人公の小説家は強迫神経症の上に偽悪的な人物なので、ひとたび他人とコミュニケーションを取ろうとするとそこにはたちまち気まずい雰囲気が立ち現れる。でも、その気まずさが何故かキュートなものだから、見ているこっちはなんだかニコニコしてしまう、という映画。ラスト、主人公の足元が写ったときには思わず顔がほころんだ。
ヒロインのヘレン・ハント、ゲイの隣人のグレッグ・キニアを合わせた三人はこれぞアンサンブル・キャストという感じ。車の中の気まずいシーンは良かった。