コリーナ、コリーナ

これはすごい。ほとんど疵が無い。参った。母親の欠けた父子家庭に風変わりな家政婦がやって来てその穴を埋める、というベタベタになってしまいそうな話を見事に上品に仕上げて、それでいてちゃんと泣かせてくれる。話題に上らせたくなる印象的なシーンもたくさん。娘が初めて喋るシーンと、ラストのレイ・リオッタウーピー・ゴールドバーグの家を訪ねるシーンが特にグッと来た。エンドロールの流れ出すタイミングも完璧。
主役三人のうち大人二人を演じる、前述の役者二人は恐ろしく的確な演技を見せていてびっくり。特にレイ・リオッタがこんなにいい演技をする人だとは知らなかった。あの悪人面がちゃんと弱々しく、優しげに見えます。