マンリイ・ウェイド・ウェルマン『ルネサンスへ飛んだ男』

タイムスリップもの。最近発掘された1940年発表作ということがなるほど納得される(古さゆえの)天真爛漫さ全開。主人公が知識が豊富で頭も良くフェンシングも出来る美男子というスーパー設定にまず引くんだけど、それどころじゃないのが展開の速さ。恋に落ちるのも誰かを死なすのもとっ捕まるのも気に入られるのも全部一瞬だよ。あり得ん。
で、天真爛漫の極め付けが大オチ。あ、そうかそういう話だったのか……。気付かなかった僕はバカと言っていいと思う。楽しめはしなかったけれど、ある意味面白かったと言っておこう。