ボビー・フィッシャーを探して

チェスの天才少年のお話。ものすごくよく出来ていて、思わず画面に釘付け。チェスってこんなに迫力のある競技だったのか!と思わせるほど画面に臨場感があって、その臨場感がそのまま主人公の少年の心情を表しているというさり気ない巧さ。少年が久々にホームレスの集う公園を訪れてチェスをする場面なんて、あまりに爽やかで涙が出た。
主演の子役を囲む俳優達には見知った顔がいくつかあって、厳格なコーチ役のベン・キングスレーが“自然”な演技を見せているのには驚き。この人こんなこともできるんですね。ローレンス・フィッシュバーンが無理なく“いい人”に見えたのも初めてだし。いろいろすごかった。