ジョージ・R・R・マーティン『タフの方舟1 禍つ星』

あらゆる生物の胚を積んだ<方舟>で銀河を駆ける異形の商人タフが、あちこちの星で問題の解決を依頼されては引っ掻き回す連作短編集。とにかく方舟を取り巻くヘンな生き物達にヨダレだらだら。歩く蜘蛛の巣って何よ。地獄の仔猫って。巨大海洋生物達(特に「守護者」のオチのアレ)もすごく妙な活躍の仕方で、わーいわーい。
ユーモラスな雰囲気を漂わせつつも得体の知れないタフがぶつくさ文句をこぼしながら仕事をこなす様も読んでて楽しい。あとは猫だな。それと茸。