麻耶雄嵩『神様ゲーム』

あれれ、イマイチ。期待してたのに。「子どもが主人公」で「ショッキングな結末」のあるミステリとしてはわりと安直なオチのつけ方でつまらん感じ。いや、安直ったってかなりヒドい話ではあるのだけど、どうせなら根っから悪趣味になり切って書いていただきたい。猫のバラバラ死体の図解を付けるくらいの勢いで。
まあ勿論面白いところもあって、タイトルにもなってる“神様”関連のお話はいかにも麻耶らしい不穏な雰囲気があって悪くない。でもそこくらいかなあ。やはりイマイチ。