レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

火事で家と両親を亡くし、悲しみに暮れるボードレール三兄弟(長女ヴァイオレット、長男クラウス、次女サニー)は売れない役者オラフ伯爵の元に預けられる。が、オラフは彼等の親の遺産を狙う悪党であり、彼等は命を狙われるが……というお話。
児童向け小説の映画化ということで、いかにもそれらしいゴス調に統一された衣装・美術・それにエンドクレジットはやたらと手が込んでいる。長女の衣装なんて、自分が女の子なら是非着たい、と思わせられた。でもなあ、ストーリーが腑抜けじゃなあ。ゴスな格好のわりに性根は健気で頑張り屋さんな三兄弟が、知恵と勇気でオラフ伯爵の計略を切り抜ける!ってな展開には興奮したけれど、なんで最後で“いい話”にするか。またもオラフが登場して三人がガーンってなってるとこで終、でいいじゃないか。わかってないなあ。
オラフを演じるジム・キャリーは例のあの感じで登場して来て最初はうわっと思ったものの、慣れればまあ物語ブチ壊しってほどでもないか。三兄弟のキャスティングは非常に上手くいっていて、特に長女役のエミリー・ブラウニングが可愛い!美少女好きは要注目。そして一番気になってるのはダスティン・ホフマンカメオ出演。何が気になるって次女役を二人一役*1で演じたホフマン姉妹と姓が一緒なこと。え、何かの血縁ですか?それゆえのカメオ出演ですか?

*1:フルハウス』のオルセン姉妹方式ですな