カンパニー・マン

冴えないサラリーマンの主人公は産業スパイの採用試験に合格し、盗聴活動を続ける。ところが任務の途中で会った謎の女にその任務は偽装だと聞かされ……というお話。
「自分は何者なのか?」ってなSFの根源的テーマを身にまとったサラリーマンの願望充足ストーリーかと思いきや……という展開の末、やっぱりサラリーマンの願望充足ストーリーとして落とす相当タチの悪い映画。この手の話が好きな僕ですら、ラストは思わず主人公に「おいおい、調子に乗るなよおっさん」と声をかけたくなったくらい。ところどころ小道具とかセットとかが面白い部分もあるものの、全体的にアホ臭いです。笑いたい人にはいいかも。
主演のジェレミー・ノーサムは色気無さすぎ。ヒロインのルーシー・リューはヅラが似合わない。でもラストでは可愛かったけど。