カンフーハッスル

子供の頃如来神掌を習得したはずがちっとも強くならずそれ以来“悪”になると心に決めた主人公。彼はとある貧村でギャングの名を騙るが、そこへ本物がやって来ちゃってさあ大変。でも実はその村はカンフーの達人が何人も住まう村で、大変なのはギャングのほうだった!以来村には次々と刺客が差し向けられ……というお話。
たまらんなあ、このバカさ。この幸福感。くだらない方へと猛ダッシュするその速さが眩しい。『少林サッカー』(→感想)と違って“普通”のアクションを題材にしてるのが若干絵面のバカさを追求する上で足枷になってる気はするものの、それでも十分期待通りの映画でした。ピンチになると次々と登場するバカ達人のかっこよさは勿論、ナイスキャラを贅沢に使い捨てる秀逸なキャラ配置にも感嘆。
ただ、残念ながら今作は不満なしとはいかなくて、計三回村で発生する決闘のうちラストバトルが一番盛り上がらないってのはどうだ。1回戦と2回戦では漏れなく泣けた*1僕もラストはいまいち主人公を応援できず、泣けなかったのだからこれはまずいだろう。ヒロインの立て方も珍しく弱いし。うーん、惜しいなあ。
ま、ともかく大家のオバさん最高!ってことでひとつ。

*1:泣くような話ではありません。