トイ・ストーリー

カウボーイのオモチャ・ウッディは少年アンディの一番のお気に入りにしてアンディ家のオモチャのリーダー。ところが、そこへやって来た新しいオモチャ・バズにその座を奪われてしまう。いがみ合う二人は、隣家の悪ガキに一緒に捕らえられて……というお話。
うーん、すごいなピクサー。一作目からこんなの作ってたのか……。CGの出来はさすがにこの時点では活き活きとしてるってわけにはいかないものの、頭の良すぎる脚本が十分にそれを補ってる。二人のオモチャの間に友情が芽生えるストーリーの中に「オモチャ可哀相」と「オモチャ幸せそう」を絶妙なバランスで組み込んでいて、特に感心したのはバズの腕がもげたことから複数のエピソードを展開してみせる手さばきと、悪ガキによって不気味な姿に改造されてしまったオモチャ達を途中から“心優しいフリークス”という意味に読み変えるあたり。ラストにはきちんとアクションシーンもあってもう大満足。
ウッディ役トム・ハンクスは顔が出ないのでアクの濃さ激減でいい感じ。バズ役ティム・アレンも滑稽な生真面目さをよく表現してるんじゃないかな。